こんにちは!
今回は、Excelでよく使われる「OR関数」について詳しく解説します。
OR関数は、複数の条件のいずれかが「真」であるかどうかを
判断するための便利な関数です。
初心者の方でも理解できるように、丁寧に説明しますので、
ぜひ最後までお読みください。
今回は「OR関数」について
初心者にも理解できる様に
丁寧に解説をしていきます!
目次
1. OR関数とは?
OR関数の概要
OR関数は、指定した複数の条件のうち、
いずれかが「真」である場合に「真」を返し、
すべてが「偽」である場合に「偽」を返す関数です。
複数の条件を簡単に判定できるため、非常に便利です。
OR関数の構文
=OR(条件1, 条件2, 条件3, ...)
- 条件1, 条件2, 条件3, …: 判定する複数の条件。
これらの条件のうち、いずれかが「真」であれば、関数は「真」を返します。
OR関数の基本的な使用例
例えば、セルA1の値が50以上であるか、
セルB1の値が100以上であるかを判定する場合、次のように入力します。
=OR(A1 >= 50, B1 >= 100)
この場合、セルA1の値が50以上、
またはセルB1の値が100以上であれば「真」が返されます。
2. OR関数の基本的な使い方
例1: テストの合否判定
セルA1の値が60以上、またはセルB1の値が70以上であれば
「合格」、それ以外は「不合格」と表示する例です。
=IF(OR(A1 >= 60, B1 >= 70), "合格", "不合格")
この場合、セルA1の値が60以上、
またはセルB1の値が70以上であれば「合格」、
それ以外であれば「不合格」が返されます。
例2: 在庫管理
セルB1の在庫数が10以上、
またはセルC1の在庫数が5以上であれば「在庫あり」、
それ未満であれば「在庫切れ」と表示する例です。
=IF(OR(B1 >= 10, C1 >= 5), "在庫あり", "在庫切れ")
この場合、セルB1の在庫数が10以上、
またはセルC1の在庫数が5以上であれば「在庫あり」、
それ未満であれば「在庫切れ」が返されます。
3. OR関数の応用例
応用例1: 複数の条件を組み合わせた判定
例えば、セルA1の値が50以上であるか、
セルB1の値が100以上であるか、
またはセルC1の値が200以上であるかを判定する場合は次のように入力します。
=OR(A1 >= 50, B1 >= 100, C1 >= 200)
応用例2: 条件付き書式と組み合わせた使用
条件付き書式と組み合わせて使用することで、
特定の条件を満たすセルに自動的に書式を適用することができます。
例えば、セルA1の値が50以上、またはセルB1の値が100以上である場合に
セルの背景色を変更する場合、次の手順で設定します。
- セルA1とB1を選択します。
- 「ホーム」タブの「条件付き書式」から「新しいルール」を選択します。
- 「数式を使用して、書式設定するセルを決定」を選択し、
次の数式を入力します。=OR(A1 >= 50, B1 >= 100)
- 書式を設定し、背景色を選択します。
- OKをクリックしてルールを適用します。
4. OR関数を使用したVBAコード
Excel VBAを使用してOR関数を実行する方法も紹介します。
これにより、作業を自動化できます。
例:テストの合否判定を自動化
Sub TestResult()
Dim ws As Worksheet
Set ws = ThisWorkbook.Sheets("Sheet1")
' セルA1とB1の値を取得
Dim testScore1 As Integer
Dim testScore2 As Integer
testScore1 = ws.Range("A1").Value
testScore2 = ws.Range("B1").Value
' OR関数を使用して合否判定
Dim result As String
If testScore1 >= 60 Or testScore2 >= 70 Then
result = "合格"
Else
result = "不合格"
End If
' 判定結果をセルC1に表示
ws.Range("C1").Value = result
End Sub
このスクリプトは、シート「Sheet1」のセルA1とB1に入力された値を取得し、
その値に基づいて「合格」または「不合格」を判定し、結果をセルC1に表示します。
5. 記事のまとめ
OR関数は、複数の条件のいずれかが「真」であるかどうかを
判断するための非常に強力な関数です。
テストの合否判定や在庫管理など、さまざまな用途に使用できます。
この記事を参考にして、ぜひOR関数を活用してみてください。
これからも一緒に学んでいきましょう!