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【他のセルや範囲を参照】Excel 関数「OFFSET関数」について超簡単解説!

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こんにちは!
今回はExcelの強力なツールである
「OFFSET関数」について詳しく解説します。
OFFSET関数は、特定のセルからの距離を基準にして、
他のセルや範囲を参照するために使用します

初心者の方でも理解できるように、丁寧に説明しますので、
ぜひ最後までお読みください。

今回は「OFFSET関数」について
初心者にも理解できる様に
簡単に解説をしていきます!

1. OFFSET関数とは?

OFFSET関数の概要

OFFSET関数は、指定した基準セルから
特定の行数および列数だけ離れたセルや範囲を参照する関数
です。
動的な範囲指定や、データの抽出に非常に便利です。

OFFSET関数の構文

=OFFSET(基準セル, 行のオフセット, 列のオフセット, [高さ], [幅])
  • 基準セル: オフセットの基準となるセル。
  • 行のオフセット: 基準セルからの行の移動数(正の数で下方向、負の数で上方向)。
  • 列のオフセット: 基準セルからの列の移動数(正の数で右方向、負の数で左方向)。
  • 高さ: 参照する範囲の高さ(省略可能)。
  • : 参照する範囲の幅(省略可能)。

OFFSET関数の基本的な使用例

例えば、セルB2を基準セルとし、そこから2行下、
3列右のセルを参照する場合、次のように入力します。

=OFFSET(B2, 2, 3)

この場合、基準セルB2から2行下、3列右のセルであるE4が参照されます。

2. OFFSET関数の基本的な使い方

例1: 単一セルを参照

セルA1を基準にして、そこから3行下、
2列右のセルを参照する場合、次のように入力します。

=OFFSET(A1, 3, 2)

この場合、基準セルA1から3行下、2列右のセルC4が参照されます。

例2: セル範囲を参照

セル範囲B2を基準にして、2行下、
1列右の範囲を参照する場合、次のように入力します。

=OFFSET(B2, 2, 1, 2, 2)

この場合、基準セルB2から2行下、1列右の範囲であるD4が参照されます。

例3: 動的な範囲を参照

OFFSET関数は他の関数と組み合わせることで、
動的な範囲を簡単に参照できます。
例えば、SUM関数と組み合わせて、
特定のセル範囲の合計を動的に計算することができます。

=SUM(OFFSET(A1, 0, 0, 5, 1))

この場合、セルA1から始まる5行1列の範囲の合計が計算されます。

3. OFFSET関数の応用例

応用例1: 動的な範囲のSUM

毎月の売上データがあり、
最新の6ヶ月間の売上合計を計算したい場合、
OFFSET関数を使用して動的な範囲を指定できます。

=SUM(OFFSET(A1, COUNTA(A:A)-6, 0, 6, 1))

この場合、最新の6ヶ月間の売上データを合計します。

応用例2: 動的なグラフ範囲

売上データをグラフに表示する際、
データが追加されても自動的に範囲が
調整されるようにOFFSET関数を使用できます。

  1. データ範囲の名前を定義します(例:SalesData)。
  2. 名前の定義に次のようにOFFSET関数を設定します。
=OFFSET(Sheet1!$A$1, 0, 0, COUNTA(Sheet1!$A:$A), 1)

この場合、列Aに入力されたデータの数に応じて範囲が自動的に調整されます。

4. OFFSET関数を使用したVBAコード

Excel VBAを使用してOFFSET関数を実行する方法も紹介します。
これにより、作業を自動化できます。

例:指定したセル範囲を動的に参照して合計を計算

Sub SumUsingOffset()
    Dim ws As Worksheet
    Set ws = ThisWorkbook.Sheets("Sheet1")

    ' 基準セル
    Dim baseCell As Range
    Set baseCell = ws.Range("A1")

    ' 動的範囲の参照
    Dim dynamicRange As Range
    Set dynamicRange = ws.Range(baseCell, baseCell.Offset(4, 0))

    ' 合計を計算して表示
    Dim sumResult As Double
    sumResult = Application.WorksheetFunction.Sum(dynamicRange)
    ws.Range("B1").Value = sumResult
End Sub

このスクリプトは、シート「Sheet1」のセルA1を基準にして、
5行の範囲の合計を計算し、その結果をB1セルに表示します。

5. まとめ

OFFSET関数は、Excelの強力なツールの一つであり、
特定のセルからの距離を基準にして、
他のセルや範囲を参照することができます。
動的な範囲指定やデータの抽出に非常に便利で、
他の関数やVBAと組み合わせることで、
さらに多くのデータ操作が可能になります。
この記事を参考にして、ぜひOFFSET関数を活用してみてください。

これからも一緒に学んでいきましょう!

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この記事を書いている人

◉てるパパ(telpapa)
本業でExcelを駆使して業務改善を行う
30代会社員