こんにちは!
今回は、Excelの数ある関数の中でも特に便利で使い勝手の良い
「SMALL関数」について、初心者でもわかりやすいように丁寧に解説します。
SMALL関数を使いこなせるようになると、
データの中から特定の小さい値を簡単に見つけることができるようになります。
この記事を読んで、SMALL関数をマスターしましょう!
今回は「SMALL関数」について
初心者でも理解できる様に
簡単に解説していきます!
目次
1. SMALL関数とは?
SMALL関数は、指定した範囲内で順位付けした
データの中から指定した順位の値を返す関数です。
例えば、データの中で2番目に小さい値を取得したい場合に非常に便利です。
SMALL関数の構文
=SMALL(配列, 順位)
- 配列: 値を取得する範囲やデータの配列。
- 順位: 取得したい小さい値の順位。
1なら最小値、2なら2番目に小さい値を意味します。
2. SMALL関数の基本的な使い方
例1: 単一の範囲から最小値を取得
例えば、A1からA10までのデータ範囲から最小値を取得する場合、
次のように入力します。
=SMALL(A1:A10, 1)
この式は、A1からA10までの範囲で最も小さい値を返します。
例2: 単一の範囲から2番目に小さい値を取得
同じデータ範囲から2番目に小さい値を取得するには、
次のように入力します。
=SMALL(A1:A10, 2)
この式は、A1からA10までの範囲で2番目に小さい値を返します。
例3: 条件付きの小さい値を取得
条件付きで小さい値を取得するには、
SMALL関数とIF関数を組み合わせます。
例えば、特定の条件を満たす範囲の中から
小さい値を取得する場合は、次のようにします。
=SMALL(IF(A1:A10 > 50, A1:A10), 1)
この式は、A1からA10までの範囲で50より
大きい値の中から最小値を返します。
これは配列数式なので、入力後にCtrl+Shift+Enterを押す必要があります。
3. SMALL関数の応用例
応用例1: 売上データから月別の最小売上額を抽出
売上データが次のように入力されているとします。
月 | 売上額 |
---|---|
1月 | 5000 |
2月 | 6000 |
3月 | 7000 |
4月 | 8000 |
5月 | 6500 |
このデータから最小売上額を抽出するには、次のように入力します。
=SMALL(B2:B6, 1)
この式は、B2からB6の範囲で最も小さな値を返します。
この場合、最小売上額は5000です。
応用例2: 学生の成績データから最低得点を抽出
学生の成績データが次のように入力されているとします。
学生名 | 成績 |
---|---|
Aさん | 85 |
Bさん | 90 |
Cさん | 78 |
Dさん | 92 |
Eさん | 88 |
このデータから最低得点を抽出するには、次のように入力します。
=SMALL(B2:B6, 1)
この式は、B2からB6の範囲で最も小さな値を返します。
この場合、最低得点は78です。
応用例3: 上位3つの小さい値を抽出
データ範囲から上位3つの小さい値を取得するには、次のように入力します。
1位:
=SMALL(A1:A10, 1)
2位:
=SMALL(A1:A10, 2)
3位:
=SMALL(A1:A10, 3)
これらの式は、A1からA10の範囲で
それぞれ1位、2位、3位の小さい値を返します。
4. SMALL関数を使用したVBAコード
ExcelのVBAを使用してSMALL関数を実行する方法も紹介します。
VBAを使うと、さらに自動化が進みます。
Sub GetSmallValue()
Dim ws As Worksheet
Set ws = ThisWorkbook.Sheets("Sheet1")
' 範囲を指定
Dim dataRange As Range
Set dataRange = ws.Range("A1:A10")
' 小さい値を取得
Dim smallValue As Double
smallValue = Application.WorksheetFunction.Small(dataRange, 1)
' 結果を表示するセルを指定
ws.Range("B1").Value = smallValue
End Sub
このスクリプトは、Sheet1のA1からA10の範囲内で最小値を取得し、
その値をB1に表示します。
5. まとめ
SMALL関数は、大量のデータから特定の小さい値を
簡単に抽出できる非常に便利な関数です。
ビジネスデータの分析や学業成績の評価など、
さまざまな場面で役立ちます。
ぜひ、この記事を参考にしてSMALL関数を使いこなしてください。
これからも一緒に学んでいきましょう!