皆さん、こんにちは!今回はExcelで非常に便利な
「EXACT関数」について、わかりやすく解説します。
この関数はデータの整合性をチェックする際に特に役立つため、
Excelを日常的に使用する多くのユーザーにとって、
その使い方を理解しておくことが重要です。
今回は「EXACT関数」について
初心者でも理解できる様に
丁寧に解説していきます!
目次
1. EXACT関数とは?
EXACT関数(エグザクト関数)は、二つの文字列が
完全に一致するかどうかを調べるために使用される関数です。
大文字と小文字を区別するため、精密なデータチェックが可能です。
EXACT(テキスト1, テキスト2)
- テキスト1: 比較する最初の文字列です。
- テキスト2: 比較する二番目の文字列です。
2. EXACT関数の基本的な使い方
例1: 文字列の比較
セルA1に「Excel」とセルB1に「excel」が入力されている場合、
この二つの文字列が同じかどうかを確認するには以下の式を使用します。
=EXACT(A1, B1)
この関数を実行すると、結果は「FALSE」が返されます。
これは、EXACT関数が大文字と小文字を区別するためです。
例2: 条件付き書式の適用
EXACT関数を使用して、あるセルの内容が
特定の文字列と完全に一致する場合に限り、
そのセルの書式を変更することができます。
例えば、セルA1の文字列が「完了」と完全に一致する場合に、
セルの色を緑にするといった操作が可能です。
3. EXACT関数の応用例
応用例1: データ入力のエラーチェック
データ入力の際、特定のフィールドに期待される
正確な文字列が入力されているかどうかを
確認するためにEXACT関数を使用します。
例えば、社員IDが正確に入力されているかを
検証するための式は以下のようになります。
=IF(EXACT(A1, "ABCD1234"), "正しい入力", "誤った入力")
この式では、セルA1の内容が「ABCD1234」と
完全に一致する場合のみ「正しい入力」と評価されます。
応用例2: データの一括チェック
大量のデータリストに対して一つ一つ手動で確認する代わりに、
EXACT関数を用いて自動で一致するデータが
あるかを検証することができます。
たとえば、セルA1からA100までのデータが
セルB1のデータと一致するかをチェックするには、
以下のような配列式を使用します。
=ARRAYFORMULA(EXACT(A1:A100, B1))
この式を使用することで、各セルがB1の内容と
一致しているかどうかの真偽値が一覧で表示されます。
4. VBAでのEXACT関数の使用
Excelのマクロ(VBA)内でも、EXACT関数の概念を使って
同様の操作を実行することが可能です。
以下はVBAで二つの文字列が一致するかをチェックする簡単な例です。
Sub CheckIfExact()
Dim str1 As String
Dim str2 As String
str1 = "Excel"
str2 = "excel"
If StrComp(str1, str2, vbBinaryCompare) = 0 Then
MsgBox "文字列が一致します。"
Else
MsgBox "文字列が一致しません。"
End If
End Sub
このスクリプトでは、StrComp
関数を使って
大文字と小文字を区別する比較を行い、結果をメッセージボックスで表示します。
記事のまとめ
EXACT関数はExcelでのデータ整合性チェックに非常に有効なツールです。
この関数を活用することで、データ入力ミスを防ぎ、
作業の正確性を大幅に向上させることができます。
Excelの日々の使用において、EXACT関数の使い方をマスターして、
より効率的なデータ管理を実現しましょう!
これからも一緒に学んでいきましょう!